ホーム > インタビュー > 医療・介護 チームを繋ぐたすき 後編

インタビュー

医療・介護 チームを繋ぐたすき 後編

今回も引き続き宮城さんにお仕事のやりがいなどについてお話を伺いました。

いきいき:お仕事をされている中で日々楽しいこととか、うれしかったことなどお聞かせいただけますか
宮城さん:うれしかったことと言うよりは、日々うれしい事かなと思うのですが、先ほども言いました、チームで利用者さんを支えた時に…支えるというのはおこがましいかもしれませんが、その中でほんの一瞬でも、一週間にたった数分でもいいのでその人が生きているなかで、楽しかったなと感じる瞬間があると私達はとても嬉しいなと思います。
私たちが関わる利用者さんのほとんどは人生の後半戦を生きていらっしゃる方々です。その方々は、今まで何十年も生きてきた中で、今までできていたことが加齢によってできなくなってしまったり、または年齢には関係なく脳血管疾患を発症されて片麻痺になってしまい、今まで歩けていたのが車椅子での生活になってしまった方も多くいらっしゃいます。その状況を目の当りにして日々生活している利用者さんが、一週間にちょっとでも、一か月にちょっとでも、「あー今日は楽しかったな」と思える瞬間をできるだけ作ってあげたいなと思います。例えばデイサービスから帰ってきて、「やー今日は楽しかったよ」と言ってもらえると、あーよかったなぁ、嬉しいなと思いますね。

私たちは毎月利用者さんのご自宅に伺うのですが、その生活を拝見したときに、本当に毎日頑張っていらっしゃるなと感じるんです。お家を出た時に毎回すごいなといつも思います。私達も「頑張っている」とか「ポジティブ」とか言っていただくことはありますが、利用者さんの頑張っている生活に比べたら、私達の頑張りなんて全然及びません。
いきいき:では逆に辛かったこと、といいますと何かありましたか?
宮城さん:今日このインタビューを受けるまで考えていたのですけど、多分今までいろいろあったと思うんですが、居宅連協の中村会長ですとか幹事の石川さんにその都度ぶつけて聞いてもらっているので、思い出すこともないかなと。
いきいき:先輩方に聞いてもらって、すぐに消化できるんですね。それは恵まれた環境ですね。
宮城さん:はい。仲間がいるという点ではすごく幸せですね。

続きを読む

いきいき:先ほど、こちらの居宅介護支援事業所を利用される方は脳のご病気の方が多いというお話だったんですけど、やはり脳神経外科だから多いんですか?
宮城さん:そうですね、併設している同法人の病院の医療相談員から相談を受けることが多くありますので、脳疾患の患者さんも沢山いらっしゃいます。
いきいき:当社の「いきいき60+」について、感想をお聞かせいただいてよろしいでしょうか。
宮城さん:私が今まで担当した利用者さんの中で、サービス付高齢者向住宅にお住まいだった方がお一人いらっしゃいましたが、その方は施設入所されたので、現在はサ高住をご利用の方はいらっしゃいませんが、例えば在宅生活が難しいとなった時に選択肢の一つとして、サ高住だったり老健(介護老人保健施設)だったり特養(特別養護老人ホーム)だったりと、選択肢の中の一つとして挙がりますので、その場合は案内させていただきます。
ただ、函館でもサービス付高齢者向住宅が次々とできているので、私達も正直どんなところを利用者さんにお勧めしたらいいのかわからない状況なんですね。時々パンフレットを持ってご挨拶に来てくださる施設の方がいらっしゃいますが、そこで説明を受けるとその施設の特徴が分かるんですけれど、それでも全てではないのでホームページ等があると凄く役立ちますし、利用者さんの中では高齢の方でもかなりパソコンなどに長けている方がいらっしゃるので、そういう方にはお勧めできるのかなと思います。
いきいき:最後の質問となりますが、プライベートでの時間の過ごし方をお聞かせいただけますか
宮城さん:普段は、スキーと少林寺拳法、あと駅伝と3つスポーツをしています。体を動かすことが好きなので(笑)。今は春スキーのシーズンなので日曜日に一人で滑りに行きますが、12月から3月まではほぼ毎週様々な行事の手伝いをしたり、大会運営に携わったり、資格受験者の指導にあたったりしています。
いきいき:少林寺拳法といいますと何処か道場に通われたりするんですか?
宮城さん:職場の近くに道場がありまして、そこで練習をしています。少林寺拳法を始めたきっかけは、初めて見学に行ったときに、見た目がカッコイイかな!?っていうただそれだけなんですが、もう13年か14年続いていて、一昨年4段になりました。北海道大会のマスターズの部では2度優勝していて、全国大会で武道館にも行きました。
いきいき:もうかなりの腕前ですね!駅伝についても教えてください。
宮城さん:開催場所によって違うんですが、短くて2km、長ければ6kmの距離を走ります。駅伝の仲間達は今月(4月)でしたら伊達ハーフマラソンとかいろんなところに参加してますけれど、私は長距離は苦手なのでもっぱら駅伝だけですね。メンバーは同じ職場の仲間で、4人位でたすきを繋いで走っています。たすきを繋ぐ感じは「チーム」だなぁと思いますね。
いきいき:スポーツも仕事も共通しているところがありますね。では、この辺でインタビューを終わりたいと思います。宮城さん、今日はお忙しいところ本当にありがとうございました、
宮城さん:こちらこそ、ありがとうございました。

仕事、プライベート、支えることも支えられることもチームプレイは大切ですね!
宮城さん、お忙しい中ありがとうございました。

宮城智美

居宅介護支援事業所連絡協議会 副会長 函館脳神経外科指定居宅介護支援事業所
管理者/主任介護支援専門員/介護福祉士
自立支援勉強会 幹事

宮城智美

旧南茅部町生まれ、函館育ち。幼少の頃から祖父母と暮らしたことが自然に介護・福祉への道を歩むキッカケとなる。福祉関係の短大を卒業後、介護福祉士の資格を取得。函館脳神経外科に勤務して24年となる。休日は、スキーを楽しむ他、毎日の仕事を終えた後は少林寺拳法とマラソンに取り組むなどスポーツが大好きでアクティブなご様子。日々、病院の理念でもある「チーム医療」と「思いやりの心」を大切にし、駅伝のたすきを繋ぐのと同様に、職場では利用者さんが元気になるために様々な職種のスタッフと力をあわせ医療と福祉のたすきを繋いでご活躍中。

インタビュー

制度の中でも 最大限のサービスを<後編>制度の中でも 最大限のサービスを<前編>否定しないで 寄り添って<後編>否定しないで 寄り添って<前編>体験する機会の創出 技術に+ハート<後編>体験する機会の創出 技術に+ハート<前編>自分ができること 子どもたちに託すこと<後編>自分ができること 子どもたちに託すこと<前編>頂上のない山を登る人 受け継ぐ人<後編>頂上のない山を登る人 受け継ぐ人<前編>良いスパイラルで繋がる<後編>良いスパイラルで繋がる<前編>ここに相談して良かったと思えるように(後編)ここに相談して良かったと思えるように(前編)その人らしく生きるお手伝い 後編その人らしく生きるお手伝い 前編コミュニケーションが 人を助け自分を助ける 後編コミュニケーションが 人を助け自分を助ける 前編医療・介護 チームを繋ぐたすき 後編医療・介護 チームを繋ぐたすき 前編介護保険と本当のニーズ 後編介護保険と本当のニーズ 前編知識や技術よりも大切なもの 後編知識や技術よりも大切なもの 前編繋がるネットワーク 業種を越えて 後編繋がるネットワーク 業種を越えて 前編高齢者の方にとっての理想と施設介護 後編高齢者の方にとっての理想と施設介護 前編快適な生活スタイルをコーディネイト変わり行く高齢者のニーズ頼られる存在であり続けるために

ページの先頭へ