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インタビュー

繋がるネットワーク 業種を越えて 後編

前回に引き続き石川さんにお仕事のやりがいなどについてお話を伺いました。

いきいき:今のお仕事で、楽しい事や辛かった事など教えていただけますか?
石川さん:楽しいことは利用者さんがお家に帰ってきて、どんどん変化されるときですね。たとえばデイサービスとか最初皆さんよく嫌うんですけど、「デイサービス利用してみませんか?」と「きっと元気になりますよ。」「社会見学のつもりで1回行ってみては?」等とアプローチしていき、何とか体験していただいて、実際に利用していただく事になったら、こう、めきめきと元気になっていく姿をみるとか、それはデイサービスに限った事ではないですけど。何かしらのアプローチがすぐ反応で返ってくる、それは非常に嬉しいです。 ケアマネジャーって直接的な介護が無いので、月に数回の訪問でお話を伺う中で、どう利用者さんにアプローチできるのかが、自分の中では課題と思っています。「この人の生活の中で自分ができる事って何だろう?何をすればこの人の生活や心は元気になるんだろう?手助けになるんだろう?」という事を考えて、関わらせて貰っています。その中でぽっと出た一言が「この前こう言われたのをやってみたよ!」という声が聞かれたり「最近自己リハビリしてないんですねー。」なんて話をしたら、その後1ヶ月頑張ってリハビリをされていたとか。そんなちょっとした何気ない会話のやりとりの中でも「自分がこの人の生活の中に多少でも関わることができてるんだな。」って「元気になるためのアプローチに関われているんだな。」って思えると嬉しいですね。
いきいき:居宅介護支援事業所という所は比較的重い方を対象にしているイメージなんですが、重い方の介護度を上げない様にできているということですか。
石川さん:その方にもよります。末期のがんの方や神経難病の方等、本当に重度の身体状況の方も沢山いらっしゃいます。そういった好転が難しい方の時、たとえばご夫婦だった場合、「ちょっと昔の写真を見せてくれませんか?」とか、「結婚式のお写真を見せくれませんか?」とか昔の思い出の中に自分が関わって、お写真を一緒に見てわいわい賑やかにお話して、その後又お邪魔したときに、「いやぁあの後、二人でまたこの写真を見てね。」とか、「久々にこんな話をしたのよ」なんていうのを聞いたり、その後その方がお亡くなりになられた後とかに、ご主人だったり、奥様だったりが、「あの時、こういう話ができて、一緒に写真を見れてよかった。」って、「きっかけが無かったら、思い出す事も無く過ごしてたわ。」とか、本当に些細なところなんですけど、ただ計画を作るとか、月1回モニタリングをするとか、ただサービスを調整するとか、そういうことじゃない部分でその人の生活に関われたのかなと思えるときにちょっとだけ嬉しくなります。
いきいき:仕事上で辛い事などはありますか?
石川さん:逆にそういうことができなかった時ですかね。その方の生活なり介護なり、ご家族の負担なりに、何も携われなかったと言ったら変かもしれないですが、ただ、淡々とサービスを調整するだけで、後はサービスの方に任せて終わってしまった時とかですかね。私は何をしてきたのか、何ができたのか、本当に短い期間の関わりになる方もいらっしゃるので、あっという間で何もできずに・・。もうちょっと時間があれば・・・とか、もっと良い関係性ができていれば・・・とか考えてしまいます。 ある程度関係性ができて無ければ中々踏込めない部分もあるので。関係作りに時間を取られている間に突然お亡くなりに、という事もあって、ご家族の方も突然そういった事になって、ショックを受けている方への支えになってあげられない、そこまで関係ができていない。一緒に泣いたりするのも(他人である私の前で涙を見せて下さるのも)関係性ができてからじゃないと、多少なりとも、こう、通じるところが無いとできなかったりするので。

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いきいき:伺っていると精神的にとてもタフでないと厳しいですね。
石川さん:そうなんでしょうかね。
いきいき:それでは、当社の製作した「いきいき60+」の感想もお聞かせください。
石川さん:よく利用者さんから尋ねられることが、「トータルで幾らなんですか?」と聞かれる事があって、これは家賃と食事との合算表示ですか?(いきいき60+を見ながら)
いきいき:必ずしも食事が必要な方だけでは無いので、いきいき60+では、家賃、共益費など月の費用として必ずかかるものの合算が表示されています。もちろん食費も掲載されています。
石川さん:なるほど、あとはサービスの費用などですね。
いきいき:皆様、入居時にかかる費用を気にされると思いましたので、一覧では入居時の費用と、毎月の費用が表示されます。そして食費ですね。
石川さん:なるほど。サービス付高齢者向け住宅の情報だけではなく、こういった介護業界の記事とか、地元の会社でやっていただけるのはいいですね。介護関係の広告なども載せやすいのではないでしょうか?函館の地域の介護の意識の高さのアピールにもなるような気がします。実は居宅介護支援事業所連絡協議会の会長さんも、サービス付高齢者向け住宅の一覧表を自分たちで作りたいと言っていたんですよ。でも、こういったホームページができて、自分たちで作らなくも大丈夫という話になりまして。
いきいき:ありがとうございます。では、最後の質問になります。プライベートはどのように過ごされていますか?
石川さん:夏はキャンプとか、海で泳いだり。冬はスノーボードだったり。そんなに頻繁に行けなくなってはいるんですけど。ぽつぽつとはいってます。体を動かす事が好きですね。春はたけのこ採りに。秋がまだ無いんですけどね。必ず集まるメンバーがあって、キャンプとか、たけのこ採りも同じ仲間で、飲み会もですね。でも、最初はこの介護のネットワークから始まった会です。
いきいき:それではこの業界の方ですね。
石川さん:そうですね。(前回インタビューご出演の)波並さんとかもですね、変な名前で蝦夷しか会っていうんですけど(笑)最初は、まだ若手だった頃に、この業界の相談職についている方々を育てようというスーパーバイズの会がありまして、函館市の方とか、(初回インタビューご出演の)松野さんとか先輩ケアマネジャーとかベテランの方々がバイザーとなり、アドバイスを受ける若手のバイジーに色々話を聞きだしながら、自分で気づきを得て貰おうというような会があったんですよね。それに声をかけていただいて、4人位交代でバイジーが入れ代わりながら受けるんです。みんなの話を聞きながら自分の番が回ってくるという。その会の一期生の中にいた波並さんと知り合って、オフ会みたいな感じで、お食事や飲み会などをやっていたものがどんどん膨れ上がってきて、その会とは関係ない介護業界の人もメンバーに加わったりして、現在は介護業界以外の方も蝦夷しか会のメンバーにいます。
いきいき:皆さん繋がっていて面白いですね。
石川さん:そうですね。函館のいいところはそこだと思うんですよね。その狭さが嫌だという人もいますが、私はこのくらいの規模でこの狭さなので、ちょっと話すと知り合いと繋がるとか。それがどんどんネットワークを作り上げていくポイントになるのかなぁと。なので心地よいです。このぐらいの規模の地域で。ネットワークを作りやすくて。それが仕事にも活かされて、プライベートも楽しんでいるという。この地域の心地よさはそこですね。
いきいき:本日は興味深いお話を聞かせていただき、ありがとう御座いました。
石川さん:ありがとうございました。

高齢化社会に対応するため、医療・介護・その他の職種が
一丸になって取り組んでいるのですね。 石川さん、お忙しい中ありがとうございました!

石川 静

居宅介護支援事業所連絡協議会 幹事 居宅介護支援事業所ステラ 管理者 道南在宅ケア研究会 幹事 安心して暮らせる福祉のまちづくり研究会 幹事他

石川 静

函館生まれ、函館育ち。ご両親の勧めから福祉の学校に進学。卒業後、ホームヘルパーとして経験を積み、現在は居宅介護支援事業所ステラにて、所長として勤務。 休日は、波並さんもご参加されている「蝦夷しか会」のメンバーと、竹の子狩りやキャンプ、スノーボードを堪能するなどアクティブなご様子。 日々、利用者さんが元気になるためのアプローチを考え、介護の質の向上を目指してご活躍中。

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