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インタビュー

否定しないで 寄り添って<後編>

今回も引き続き、鈴木さんにお仕事以外での介護業界との接触などについてお聞きしました。

いきいき:お仕事以外での介護業界との接触や、活動など何かされていることがあれば教えてください。
鈴木さん:前回インタビューされていた佐々木エリカさんと一緒にやっているのが、福祉未来の会です。他に、居宅介護支援事業所の連絡協議会の幹事もさせていただいています。
いきいき:佐々木さんとは福祉未来の会でお知り合いになったのですか。
鈴木さん:それよりも前からです。佐々木さんも今の職場の前は別の包括支援センターにいて、市内の包括支援センターの主任ケアマネジャーが集まる部会があり、そこでも一緒でした。
いきいき:福祉未来の会や居宅連協の勉強会などで、為になった事や面白かった事があれば教えてください。
鈴木さん:「福祉未来の会」では企画メンバーとの情報交換も為になっています。認知症や権利擁護、他にも人が生活していくためには地域のあらゆることが関係しています。他人事ではなく自分ごととして一人一人が考え支え合う地域づくりに関わっていきたいです。
医療・介護・福祉など多職種との連携や、包括支援センターが行っている地域ケア会議にも極力出席するようにしています。医療も地域も介護サービスも、みんなでスムーズに連携できる地域ができればいいですね。
いきいき:どういった連携があるのですか。
鈴木さん:例えば、薬の飲み残しという問題が結構あるのですが、利用者がいつも行っている調剤薬局と相談して、どのようにしたら改善できるか相談したり、調剤薬局の方から「ちょっと認知症が進んでいるようですが心配で」という相談をいただいたりします。
お医者さんは処方した薬を飲んでいることを前提に、血液検査などをされているので、前提条件が違ってしまっているのに検査結果に変動があると、処方される薬がどんどん増えてしまうなど、本人の治療がしっかりできないという事になってしまいかねません。そういった事態を防げる可能性があります。
他にも高齢者が気軽に買い物に行くスーパーやコンビニとも、連携を取ることもあります。もちろん個人情報の問題もあるので慎重に行いますが…

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いきいき:弊社のサービス付き高齢者住宅の検索サイト「いきいき60+」はご覧いただけましたでしょうか。
鈴木さん:今は特養や有料、老健などの施設が入所待ちなのもあり、特養までいかなくても自宅で1人だと難しい方は、サ高住に紹介する場合が増えてきています。検索もしやすいのでこれからも利用させていただきたいと思います。
私が今住んでいる所がアパートの2階なのですが、自分がこれから1人暮らしで高齢になった場合に、この階段が難しくなるなと時々思うことがあります。今は転勤や引越しを頻繁にする方が結構いると思うので、自分の状況に合わせて住み変えしていくのは抵抗なくできるようになるのかなと思っています。
いきいき:ケアマネジャーさんから見て「ここがいいな」と思ったところに頻繁に紹介される事などはありますか。
鈴木さん:実際に見学してみて職員からも話を聞いて、ここが良いなと思うところに紹介しますが、とても数が多いので全部を見学するのは難しいですね。場所によってさまざまな印象を受けます。
サ高住の周りにコンビニがあるか、交通の便が良いかなど、その辺りも見ますね。あとは比較的外出できる方であれば外出可能である事など、利用者さんの状態に合わせて紹介していますが、最終的には本人や家族に見学に来ていただいています。
いきいき:最後の質問になりますが、プライベートはどのようにお過ごしでしょうか。とても勉強家でいらっしゃるので、気分転換するタイミングが難しいのではありませんか。
鈴木さん:研修参加は自己研鑽と情報収集など自分を高める意味でも予定が合えば土日なども研修に行くこともあります。逆に気分転換になっているかもしれません。あとは市内で気になるカフェなどがあると友達を誘って行ったり、大沼や近場をドライブしたり、普段と全く違う事をします。 ドライブは、いつも同じところに行っているような気がします(笑)。
家では、今とりかかっているのは「断捨離」。たまにナンクロなどのパズル系をやっていますね。あとは本を読んだりしています。
いきいき:気張って勉強するぞ!ではなく、楽しみながら勉強されているのですね。ありがとうございました。

待ちの姿勢ではなく、あの手この手で高齢者の皆さんを見守ってくださっているのですね。

鈴木朋子

ケアプランセンターこん 管理者・主任介護支援専門員
福祉未来の会
居宅介護支援事業所連絡協議会 幹事

鈴木朋子

青森生まれ、函館在住。ご両親の転勤により小学校時代5回の転校を経験。休日も研修に参加するほどの勉強家で、ご自身曰く「知識はもちろん、自分の人間性を磨くため、そして普段の業務を見直す機会にもなり逆に気分転換になる」とのこと。救護施設に在職中、介護福祉士の免許を取り、介護支援専門員の資格取得を機に転職。老人介護支援センターと居宅介護支援センターとの兼務を経て、H18年より包括支援センターで8年間勤務。H26年より「ケアプランセンターこん」へ異動し現在に至る。管理者として、主任介護支援専門員として、日々ご活躍中。

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