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インタビュー
否定しないで 寄り添って<前編>
今回はケアプランセンターこん、管理者の鈴木朋子さんにお話を伺いました。
- いきいき:普段のお仕事の内容をお聞かせください。
- 鈴木さん:地域包括支援センターや病院、本人、家族等からいただいた相談の対応など、ケアマネジャーの業務です。お話を聞かせていただいて、必要なサービスを調整したり、病院や地域の方、サービス事業所等と協力して、その方の生活の安定を図っています。
- いきいき:鈴木さんは管理者でいらっしゃいますが、どのような業務になるのでしょうか。
- 鈴木さん:こちらにはケアマネジャーが私を含め5人いるのですが、それぞれが担当している利用者が抱えている問題や、支援の方向性について迷っている利用者さんがいるかどうかなどの情報をケアマネジャーから集め、事業所としてどのように対応していくか検討して今後の支援に活かしたり、職員の勤務管理などをしています。
- いきいき:この業界で働く事になったきっかけを教えていただけますか。
- 鈴木さん:ケアマネジャーとしての勤務は平成13年の4月からなので15~16年になりますが、それ以前は救護施設で働いていました。そこで介護福祉士の免許を取って、それから5年経ってケアマネジャーになりました。
- いきいき:救護施設にいらっしゃるときからケアマネジャーになりたいというお考えがあって、お勉強されていたのですか。
- 鈴木さん:介護保険が平成12年から始まり、ちょうどケアマネジャーができたばかりだったのと、あとは施設ではなく在宅にも興味がありました。救護施設での経験を活かして介護福祉士の資格を取り5年勤務して、そこでちょうど介護保険ができた頃だったので、ケアマネジャーの受験をしました。
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- いきいき:それからずっとこちらにお勤めなのですか。
- 鈴木さん:そうですね。平成13年に来た時はまだ包括支援センターができる前で、老人介護支援センターというのが市内に何箇所かありましたが、その内の1つがこちらだったんです。老人介護支援センターとケアプランセンター兼務という形で入職し、途中からケアマネジャー一本になりました。
- いきいき:楽しかった事やつらかった事など、具体的な例がありましたら教えてください。
- 鈴木さん:ケアマネジャーとして人の支援などをしていると、自分のやっている事はこれでいいのかなとずっと思っていて、とにかく勉強したくて仕方がない時期がありました。一番は包括で仕事をしている時だったでしょうか。それで、札幌や東京にも興味のある研修には行っていました。
その時に深く学びたいと思ったのが認知症についてです。認知症ケア学会の研修には頻繁に行きました。先生方の人間性が本当に素晴らしく、研修会そのものもそうですが、研修以外で話をさせていただく機会もあり、そうすると自分に色々吸収されて行くのが感じられましたね。 - いきいき:いろいろ吸収できていくのを感じることが楽しかったのですね。逆につらい事や悲しい事、大変だった事はありますか。
- 鈴木さん:包括支援センターでは一主任ケアマネとして勤務していましたが、ケアプランセンターに移り初めて管理者という立場になり、その時が一番大変でした。
管理者になると皆の支援状況などを確認したり、苦情など何かがあれば管理者が動かなければならないので、そうならない為に毎朝みんなの支援状況などを聞いて指示をしたりしています。つらいという訳ではありませんが、責任を感じますね。 - いきいき:これから管理者になる方にアドバイスがあれば、いただけますか。
- 鈴木さん:私がここに来たときには既にケアマネジャーさんがいて、そこにポッと入っての管理者なので、まずは信頼関係を築くのが第一歩なのかなと思いました。指示命令ばかりしていると受け入れてもらえないので、まずは受け入れる。そして一緒に考える姿勢が大事なのかなと思います。 そして検討しながら、最終的には担当しているケアマネジャー自身が「こういうふうにしていこう」と気づいてくれるように持っていくのを心がけています。
- いきいき:お話を伺うとなかなか難しいですね。
- 鈴木さん:でもケアマネジャーの仕事自体がそうなんですよ。ケアマネジャーが利用者さんや家族に「こうしてください」と言うのではなく、色々な情報を提供して「じゃあこのようにしたいわ」というように持っていくので、人に対しての支援という意味では同じなのかなと思います。
- いきいき:共通点があるのですね。
- 鈴木さん:ケアマネジャーの対人援助技術や認知症の勉強をしていくと、認知症の人への支援は「否定しないで」「寄り添って」といいますが、それは社会の上下関係や仲間、子どもにもそうだし、人に対しての対応って、同じなんですよね。
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次回は引き続き鈴木さんに、お仕事以外での介護業界との接触などについてお聞きしました。
ケアプランセンターこん 管理者・主任介護支援専門員
福祉未来の会
居宅介護支援事業所連絡協議会 幹事
鈴木朋子
青森生まれ、函館在住。ご両親の転勤により小学校時代5回の転校を経験。休日も研修に参加するほどの勉強家で、ご自身曰く「知識はもちろん、自分の人間性を磨くため、そして普段の業務を見直す機会にもなり逆に気分転換になる」とのこと。救護施設に在職中、介護福祉士の免許を取り、介護支援専門員の資格取得を機に転職。老人介護支援センターと居宅介護支援センターとの兼務を経て、H18年より包括支援センターで8年間勤務。H26年より「ケアプランセンターこん」へ異動し現在に至る。管理者として、主任介護支援専門員として、日々ご活躍中。
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